良い邦題つけたものだと。
タイトルだけで観に行くと、ビックリするかも?R15指定の意味がよーく分かります。 生物学者のキンゼイ教授が、「ニンゲンの性」を調査するお話。 コレが興味本位じゃなく、自分の結婚初夜の悩みがキッカケになってるってトコがいい。 刺激的な映像もありましたが、 (同性愛に不快感を持たれた方もいたでしょう。あんなん序の口とは思いますけどネ) 私は何度か胸をしめつけられるシーンがありました。 虐待された少女のレポートを読みながら、キンゼイが自分の無力さにむせび泣くシーン。 「あなたのレポートで救われた」と、同性愛の女性がキンゼイの手にそっと触れるシーン。 なかでも、反目しあってきた父親との和解シーンには涙があふれました。 厳格すぎる父と反目しあってきたキンゼイ。 その父親が、幼いころ拘束具をつけられたことを告白し 「つらかったろう」 とキンゼイがいたわるシーンです。 父親は「こんな下らん話を聞いて、無駄骨だったな」と去るわけですが 間とか表情とか仕草が、言葉以上に雄弁で。 私、ホントに親子モノに弱いんだなあって思います。 「十二人の怒れる男」にも、容疑者の少年と自分の息子を重ね合わせて「有罪」と叫び続ける頑固な紳士がいました。 息子への感情が「憎しみ」ではないと分かるシーンが、いちばん心に残っている私です。 っと、話を戻して。 自分が普通なのかそうでないのか。 何が正しくて何が間違っているのか。 やっぱり気になるものです(性に限らず)。 私なんか、 「大人になったら何になりたい?」と聞かれ 「『普通』になりたい」と本気で思う子供でした(口に出したことはありませんが)。 みんなちがって みんないい (by 金子みすず) これを証明したのが、キンゼイレポートなのですね。 ・・・エンドロールにも、なにやら刺激的な映像が盛りだくさんだ(笑)。
by nagikoku
| 2005-09-02 00:00
| あ行の映画
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