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時をかける少女
この面白さを誰彼となく分かち合いたかったのに、上映館少なすぎ!
「ゲド」も「ブレイブ」もぶっちぎって、今年の夏は「時かけ」と言っても過言ではありません!

ヒロインの真琴が実に生き生きとしてて良かったです。
走るわ、飛ぶわ、跳ねるわ、転がるわ、スクリーン狭しと動く動く!

笑うわ、泣くわ、拗ねるわ、怒るわ、いつでもどこでも感情全開の真琴。
考えるより先に身体が動いちゃうタイプで、
せっかく手に入れた(?)タイムリープ能力を、つまんねーことに使う使う!

遅刻やテストは「やり直したい」気持ちも分かるけど、
あんたプリンやカラオケや焼肉の為にひょいひょいタイムリープしすぎでしょ。
ここは「サマータイムマシンブルース」とタメはれるくらいの安易さでした。
いや、こっちのが勝ってるか。

ぶっ飛んでくる男子をよけるのに、ブリッジする必要がどこに。
もう笑いが止まりませんでした。

前半でこんなムダ遣いしなければ、後半であんな焦ることもなかったのにね。
でもアホな子ほど可愛いもんです。

真琴の相談役である魔女おばさんがまたイイ味出してます。
千昭に告られた時は「真琴は千昭君が好きなんだと思ってた。だって・・・」
功介に告られた(?)時は「真琴は功介くんが(以下略)」
しまいにゃ「真琴はどっちとも付き合わないんだと思ってた」
テキトーなこと言ってるのがバレバレです(笑)。

エンドロールで流れる主題歌の「ガーネット」がまた鳥肌モノ。
伝わってはきたけど、作中で語られなかった真琴の気持ちをここで歌い上げるのかと。
エンドロールを含めて終盤は怒涛の切なさです。
泣いたっていい。

よく分かんなかったトコがあります。
真琴の「すぐ行く、走って行く」って、具体的にはどうするのかなあ、と。
ここは魔女おばさんの
「待ち合わせに遅れた人がいたら、真琴なら走って迎えに行くでしょ?」
を受けての言葉だと思うんですが、千昭って「野球がなくなってる」ほどの未来から来ていたはずで(いつだよ)、もうタイムリープできない真琴が千昭のもとに行くには



タイムマシンを開発するしかない



のですが。
つーか、未来に戻らなくちゃいけないのに、なんで真琴に告白しちゃったワケ。
むしろ千昭が会いに来るべきですよね。「未来で待ってる」じゃねえだろ。
でもここの千昭は反則的にカッコイイです。

真琴が功介じゃなく千昭を選んだ理由は不明でしたが、まあいい。


この映画の細田監督は「ハウル」の演出を降板させられたそうなんですが、
ジブリは血迷ったんでしょうか。
でもそのおかげで「時かけ」ができたとしたら、それは喜ばしいことです。
by nagikoku | 2006-08-02 22:29 | た行の映画
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